いつも石畳を応援していただきありがとうございます。
2020年2月10日、これまで取組みを進めてきた石畳地域協議会の事業を継承し、新たに『株式会社 石畳つなぐプロジェクト』を設立いたしました。
石畳地区は、30年前から住民が主体となって農村景観の保全を柱とした『村並み保存運動』を展開してきました。
その取組みは、各方面からも注目され、今では多くの観光客が地域を訪れるようになり、住民の地域に対する誇りの喚起につながりました。
その一方で、人口減少による地域衰退の危機感は年々強くなっています。村並み保存運動が始まった30年前に約450人だった人口は、約280人まで減少。今後の推計では、2060年には99人に急減すると予想されています。
「石畳らしい風景や暮らしを守る」というこれまでの方向性は、間違っていませんし、今後の取組みの重要なテーマです。しかし、過去の取組みを継続するだけでは、人口減少という課題を解決できないと考えています。
これまでの活動で培ってきた石畳地区の自治力・文化力は、非常に高いものがあります。
その風景や暮らしが「本物」であればこそ、石畳を訪れる人、石畳に暮らす人の心を豊かにするのだと思います。
私たちは、これからも「本物」であることを求め、オリジナルの価値を新しい形で表現していきます。そうすることで、里山の暮らしが継承されていくことにつながると信じています。
今後とも石畳をよろしくお願いいたします。