人口約300人の村 愛媛県内子町石畳石畳の人の声今日も石畳のどこかで暮らす「石畳の人」に
この土地への思いを聞きました。

[Vol.4]亀田 強さん

地域の食文化を伝え、地域を守り続ける亀田さんは、とても優しく温かい。
「よう来てくれた」その言葉の想いを、亀田さんに聞く。

地元の食文化である、蕎麦を打つ

雪が溶け暖かい春が訪れる頃、樹齢350年を超える見事なしだれ桜が咲き誇る。そのふもとに佇む「そば処 石畳むら」は、目の前の畑で育てた蕎麦の実を石臼で挽き、打ち立て、湯がきたての一枚を提供する。

昔から細々と作っていた蕎麦を、水車まつりを機に生産を拡大。訪れる人に石畳地区の食文化である蕎麦を味わってほしいと、亀田強さんは山形県へ蕎麦打ちを習いに行き、商品として改良を重ねた。若い頃に北海道で酪農に携わった経験を活かし、今も酪農をしながら土日は蕎麦を作る。

「知らないと、ここに蕎麦を食べに来ようと思わないですよね。」と言うと、「僕もそう思いますよ。ようこんな上まで来るわい。」と、笑いながら答えてくれた。「桜を見に来る人が多いのに、食べるところがない。」というお客さんの声が「そば処 石畳むら」のきっかけだったと言う 。

過疎化が進む石畳を、子どもたちに誇りをもってもらえる地域に作り変えたいと願い蕎麦を打つ。
しだれ桜に魅せられる春、蕎麦の花が楽しめる秋と、四季折々の石畳を感じながら味わう蕎麦には、亀田さんの言葉の奥にある温かい心を感じる。

地元の食文化である、蕎麦を打つ

来ていただいてありがたい

亀田さんは「よう来てくれた。」と、訪れる人を温かく迎え入れる。話を聞き、相談に乗り、家の世話 もするなど、移住者にとって心強い人だ。地元の人にも頼られ、「そば処 石畳むら」には、いつも人が集う。

「“よそ者”よそ者という考え方はもっていないから、歓迎する。外から人が入ってくることで、中の人の考え方も変わってきている。石畳に来ていただいてありがたい。」と亀田さんは言う。なにかしら石畳に期待して来る移住者が多い。それは迎える側にとっても刺激となり、地域の自信へと繋がっているようだ。

だからこそ、時に亀田さんは厳しいことも言う。のんびりと生活できると思っている移住者が多いが、それだけでは生活できない。実際に生きていかなければいけないからだ。取材中、偶然出逢った青森からの移住を決めた20代の女性にも、やさしい言葉の中で現実を伝える。「ずっとここで暮らしてほしい」亀田さんの想いはきっとそこにあるのだろう。人を信じ、信頼する。まずはそこが始まりなのかもしれない。

この地で生まれ、この地で生き、時代の流れと共に変わる石畳を見てきた亀田さんだからこそ、新しく来てくれる人に伝えられる何かがあるのかもしれない。

来ていただいてありがたい

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