石畳の栗でスイーツ加工に挑む父と、栗の生産に携わる息子。
絆を深めた親子に、石畳への想いを聞く。
石畳の栗でスイーツ加工に挑む父と、栗の生産に携わる息子。
絆を深めた親子に、石畳への想いを聞く。
石畳の栗でスイーツ加工に挑む福本琢也さんは、石畳の見晴らしのいい場所にカフェを開くことが夢だ。そこでは、琢也さんが生み出した石畳の栗スイーツが並ぶのだろう。
栗は、種類によって風味も糖度も違う。石畳の栗の風味を活かすため試行錯誤を重ねている。焼くと風味が飛んでしまったり、他の素材に負けてしまったりと、栗のスイーツ加工はなかなか難しいようである。出来上がった栗スイーツは、石畳の宿に併設されている「囲炉裏カフェ ひぬるわ」で提供し、腕を磨いている。
「今後、商品化するには大量生産が必要だが、基本は自分らで作りたい。」と琢也さんは熱く語る。自分たちで、栗の生産の6次産業化を行い、収益と雇用の拡大を目指す中で、スイーツ加工以外のことにも積極的に取り組んでいる。
悪戦苦闘しながらも様々なことに挑戦している琢也さんは、どこか楽しそうである。自分一人ではない、地域の人と一緒に夢を創っているのかもしれない。
そんなとき、息子の玲依さんが石畳に戻ってきた。
地元高校を卒業後、地元を離れて就職した玲依さん。2018年1月から石畳に戻り、栗の生産に携わっている。
琢也さんは玲依さんと栗スイーツ加工を一緒にしたいと思っていたが、玲依さんは生産を希望。実がなるまでには3年はかかると言われる栗だが、いま石畳では剪定方法などを、これまでのやり方と違った方法で取り組んでいる。より良い栗を生産することで、父が目指すものを玲依さんなりに支えているのかもしれない。
石畳にしかない何かを、地元を出たからこそ、感じることができたのかもしれない。父が地元で真剣に取り組む姿、また変わろうと動き出している石畳の人たちの姿が、彼の心を変化させたのであろう。「楽しそうだから」と、地元に戻ってきた理由を、口少ない中で答えてくれたことが印象的だった。
若い頃に夢や希望をもち、都会暮らしに憧れる。でも年を重ねると地元に戻ってくる人が多い。自分が生まれた場所であり育った場所、そこは自分自身が自然に生きていける場所なのかもしれない。息子が作る石畳の栗で、父が栗スイーツを作る。石畳が繋げた親子の絆なのかもしれない。
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