松山市から専業農家に嫁ぎ、母となった河野優さん。
新たな取組みを行う石畳の中で、農家として自分たちが出来ることは何なのか、その想いを聞く。
松山市から専業農家に嫁ぎ、母となった河野優さん。
新たな取組みを行う石畳の中で、農家として自分たちが出来ることは何なのか、その想いを聞く。
松山市から専業農家に嫁いだのが2015年。これまで農業の経験もなく、全く違う環境に飛び込んだ河野優さん。
周りからは「大丈夫?帰りたいんと違う?」と聞かれることもあるが、「車もあるし、慣れた松山まで1時間程やし、帰りたいとか全然思わない。自然の厳しさも味わったりするけど、ないならないで仕方がないって思うし、環境にも慣れる。」と言う。愛するご主人と石畳の人に支えられていることもあるだろうが、嫁ぐという女性の強さを感じる。
田舎暮らしといっても、昔とは違う。車やインターネット環境など、今の暮らしにあった田舎暮らしができる。自然があり、温かい人がいて、古き良きものが残る石畳に、優さんは溶け込んでいる。ただ、決して何もしていないわけではない。自分から地域に関わろうとし、何が出来るのかを考えて行動しているから、地元の人もまた、優さんを受け入れているのであろう。子どもも生まれ、石畳で生きていく決意はより強くなったのかもしれない。
子どもが育っていくこの石畳が、いい感じでこれからも続いてほしい。そして子どもが地元の外に出たとしても、「石畳いいよね。」と帰ってきてほしいと、母としての想いを語ってくれた。
栗と椎茸栽培を営む専業農家として、一年中忙しい毎日を送る。河野さんは石畳が取り組む、新しい栗栽培方法を行っている農家であり、石畳を盛り上げようとしている有志の一人だ。
取材時もその有志たちで集まって、話し合いがされていた。「自分たちが作ったものが加工されるというのは、期待感もあり責任感もある。でも何もしなかったら変わらないし、自分たちの想いが入るからより熱が入るのだと思う。私たちができることは、より良い栗を作るということ。栗栽培の指導をしてくれる伊藤さんから学び、従来の方法や新しい方法など自分たちで選びながら実践していきたい。生産量を増やして収入にも繋げたい。」と語る。
優さんは松山で得た知識をもとに、ロゴデザインの提案なども行う。自分が提案したものを、みんなで意見を出し合ってより良いものにしていこうという動きに、嬉しさを感じているようだ。「自分にできることは微々たるものだから。」と言うが、石畳がもつ何かが、優さんを動かしているのではないかと思わせた。
「石畳のいいものが良い商品となり、それがわかる人にちゃんと伝わって利益に繋がる。その商品を通して、石畳を一人でも多くの人に知ってもらったら、人が増える。そんな循環ができることが理想です。」と、今後の石畳への想いを語る。
石畳がより良い場所になるよう、
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